Sep 7, 2013

ホーチミン放浪記②

「ホーチミン放浪記①」のつづき


空港からホーチミン市街に向かう車内でなんとなく感じていたバイクの多さ。時間が時間なこともあり(街が賑やかになる午後10時前後)さほど気にも留めずに就寝。朝日が昇り、「コーヒーでも飲もうか」とぼんやり考えながらホテルを後にする。


ベトナム人の朝は早いという。午前7時とは思えないさわがしさ。道路を埋め尽くすバイカー達。信号はちらほらと目にはつくものの、機能しているとは言い難い。絶え間なく鳴り響くクラクション、バイクのエンジン音、すべてをつつみこむ熱気。思わず圧倒された。当然のことながら道路を横断(Crossing street)しないわけにもいかない。


とりあえず腰を下ろし、煙草に火をつける。

「ベトナムではな、免許なくてもバイク乗れるんだよ。だからみんな原付に乗るんだ。警察に止められたときに金を払えばいいんだ。観光客は心配しなくてもいいんだ。こっちの警察は英語しゃべれねーから、観光客には手出ししない。」

後に仲良くなったベトナム人がそんなことを口にしていた。タイでも警察の話は聞いたなと、ふと思い出す。陽気な現地の若者がマリファナ(Marijuana)を「秘密裏に売ってやるよ」と声をかけ、ついていくと警察が現れ、罰金というようなことが頻繁にあるという話。そういった若者たちは警察から金を受け取り、グルとなって主にアメリカの軍人たちをカモにするんだそうだ。

Heavy Crossing

しばらくのあいだ道路を行き交う人々を眺めてから腰を上げる。依然として渡れる気はしない。
結局慣れるのにこの日一日を費やした。コツは、とりあえず走らないでゆっくりと進むこと。クラクションはガンガンなります(危険云々というよりも、「こっちから車が来ますよ」というメッセージとして)。あまり気にしないで、一台ずつゆっくりとかわしていく。あとは慣れればなんとなくできるはず。

日本に帰ってきてから1~2日の間は、ホーチミンのノリで道路を渡りそうになる自分がいた。乗り物(Vehicles)の出している速度が全く異なる(ベトナムは結構ゆっくり)ので、気をつけないと、死んでいたな、と。

#③につづく

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